Snowflake Summit 2026 最速レポート Day1 Snowflakeオフィスツアーとセッション・Keynote紹介の3本立て! | DATUM STUDIO株式会社
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Snowflake Summit 2026 最速レポート Day1
Snowflakeオフィスツアーとセッション・Keynote紹介の3本立て!

こんにちは、ちゅらデータの菊地です。本日もSnowflake Summit 2026の最速レポートをお届けします。

本日はメンロパークのSnowflakeオフィス訪問に、コミュニティ交流、そしてセッションの聴講と、盛りだくさんの一日でした。

まずは、オフィス訪問の様子から。
※Snowflakeの許諾を得て、掲載させていただいています。

オフィス訪問編:Snowflakeオフィス & Silicon Valley AI HUB

オフィスはまるごとウィンター&Snowflakeカラー

まず印象的だったのが、オフィス全体がSnowflakeのブルーと雪・ウィンタースポーツのモチーフで統一されていたこと。壁面アートから会議室の装飾、フォトスポットまで、いたるところにSnowflakeカラーとSnowflakeらしさが散りばめられていました。

▲オフィスの壁面アート。雪山やスキーリフト、ツリー、シロクマなどがSnowflakeカラーのブルーで描かれ、苔をあしらった三角形のフレームや木目パネルも組み合わせた一面。
青い壁に白く発光するSnowflakeのロゴ。隣には「Training Room」のサインも。
世界の山やスキーリゾートを描いたヴィンテージ風ポスターが一面に。実物のロープ・スノーシュー・カラビナ・クライミングホールドに加え、ゲレンデの難易度表示(EASIER / MORE DIFFICULT / MOST DIFFICULT / EXPERT ONLY)まで再現する凝りようでした。サニタイザーの「Base Camp」表示は、会議室名になっているのだと思われます。
Lake Tahoeやスイス・ツェルマット、Vailなどのポスターに加え、Snowflakeロゴ入りのスノーボードや青いスケート靴の実物も。ソファが置かれたラウンジスペースのようでした。
青い壁に交差させて飾られた、アンティークの木製スキー。
「SNOWFLAKE SUMMIT 26」と掲げられたフォトスポット。Snowflakeのスカーフを巻いたシロクマやペンギン、ツリーが並びます。

働きやすさ抜群のオフィス設備

続いてオフィスの設備まわりをご紹介します。執務エリアは、デスクがすべて昇降式で、ワイドモニターとパーティションが完備されています。集中して働ける環境です。

昇降式デスクにワイドモニター、ブルーのパーティションが並びます。窓際は外光がよく入り、天井は配管を見せたインダストリアルな造り。

オフィス内には、フリードリンク・スナックコーナーも。

ナッツやスナック類が並び、コーヒーマシンやフルーツも。窓の外には緑が見えました。

さらに、見晴らしの良いルーフ(屋上テラス)も。

水辺と対岸まで見渡せる開放的なロケーションで、ソファやチェアでくつろげる空間でした。

数ヶ月前にオープンした「Silicon Valley AI HUB」

オフィスに加えて、数ヶ月前にできたばかりという「Silicon Valley AI HUB(SVAI)」のスペースにもお邪魔しました。

「SVAI / SILICON VALLEY AI HUB」の立体サイン。窓の外には水辺の景色が広がります。記念撮影もさせていただきました。
椅子が並んだイベントスペース。正面のディスプレイには「DEV DAY - Don’t wait for the future—build it.」と、San Francisco / June 4, 2026開催の案内。

充実のドリンクサーバーとランチ

オフィス見学の最後には、社員食堂でランチをいただきました。まず目を引いたのが、ドリンクサーバーの充実ぶり。

製氷機、ソーダサーバー、ドリップコーヒー(COFFEE / DECAF COFFEE)に加え、フレーバーウォーターサーバー「bevi」も。サーバーやディスプレイにはSnowflakeのロゴがあしらわれていました。

中でも印象的だったのが、フレーバーや炭酸の有無を自由にカスタマイズできるウォーターサーバー「bevi」です。

▲beviのタッチパネル画面。Sparkling / Light Sparkling / Cold / Ambient / Hotの温度・炭酸設定に加え、Black Cherry・Cucumber・Grapefruit・Peach Mango・Strawberry Lemongrassなどのフレーバー、Electrolytes・Energy Boost(100mg caffeine)・Vitamin Boost(C, B5, B6, B12 + Zinc)といった機能性まで選べます。画面の「14,803 Bottles Saved」表示も目を引きました。

そしてランチがこちら。

▲ピザはポテトとベーコン、ローズマリーをのせた一切れで、紙には「THE LODGE EST. 2020」のロゴ。サラダはクルトンやチーズ、ブロッコリーなどがたっぷりのボウルサイズ。

Japanコミュニティミートアップ

セッションの前に、SnowflakeのJapanコミュニティミートアップにも参加しました。前日のAPJの集まりの日本コミュニティ版という位置づけで、日本から参加されている皆さんと交流することができました。

セッション編:Snowflake Intelligence for Trading and Risk Management(GO204)

ここからは、Summitのセッションレポートです。

1本目は「Snowflake Intelligence for Trading and Risk Management(GO204)」です。

食品・飲料原料の世界的大手ofi(Olam Food Ingredients)が、Snowflake Intelligenceを使って取引・リスク管理における意思決定をどう変革したかについて、同社でVP, D&Aを務めるSreenivas Bollina氏が解説するセッションでした。

セッションのタイトルスライド。ofiにおいてSnowflake Intelligenceのエージェントがどう意思決定を支えるかを、Sales・Hedging・Procurementを対象に扱います。
登壇者のSreenivas Bollina氏(VP, D&A at ofi)。静的なレポートやダッシュボードから「信頼できる意思決定エージェント」へ移行した経緯を語りました。

ofiとは

ofiは、Cocoa・Coffee・Dairy・Nuts・Spicesの5つのプラットフォームを持つ、食品・飲料原料のグローバルリーダーで、Starbucks・Nestlé・Fonterra・Lavazzaといった世界的ブランドを顧客に持つとのこと。

ofiの概要。Cocoa・Coffee・Dairy・Nuts・Spicesの5プラットフォームを持つ食品・飲料原料のグローバルリーダーで、調達農家2.4M・製造拠点120+・売上$52.4Bという規模感。

静的レポートから「信頼できる意思決定」へ

セッションの中心テーマは、「何が起きたか?」を見る静的レポートから、「今日どんなアクションを取るべきか?」に答える意思決定インテリジェンスへの移行です。

需要・価格・エクスポージャー・調達が同じ時間帯に動くのに、チームは別々のレポートやダッシュボード、Excelをもとに動いてしまう—そこを変えたい、という問題意識でした。メモによると、たとえば全世界の顧客数を把握するのに以前は4〜5日かかっていたものが、現在は即座に取得できるようになったとのことです。

▲本セッションの主題。「何が起きたか?」を見る静的レポートから、「今日どんなアクションを取るべきか?」に答える意思決定インテリジェンスへ、という移行が中心テーマです。

エージェントの信頼性を支える仕組み

AIが実務で役立つのは、すべての回答がガバナンスされたデータとセマンティクスに紐づいているとき—という考え方のもと、信頼性を支える階層が示されました。

エージェントの信頼性を支える階層。整備されたデータ → 共有セマンティクス(共通定義)→ ドメインエージェント → 意思決定ワークフロー、という積み上げ。

信頼は「プロンプトの工夫」ではなく「共有された定義」から生まれる、として、意思決定のための共通言語にも触れられました。

信頼は「プロンプトの工夫」ではなく「共有された定義」から生まれる、という考え方。指標を共通定義にすれば、各チームが“数字”ではなく、“推奨内容”を議論できる、というわけです。

エージェント設計は「意思決定の瞬間」から

各エージェントは汎用チャットボットではなく、繰り返し発生する具体的なアクションにスコープを絞って設計する—そんな考え方が紹介されました。

エージェント設計の基本。Ask→Ground→Analyze→Recommendの流れで、汎用チャットボットではなく具体的な意思決定にスコープを絞る、という設計原則。

3つのエージェント:Hedge / Procurement と、その連携

具体的なエージェントの例として、Hedge AgentとProcurement Agentが登場しました。

Hedge Agentの例。エクスポージャーの変化を“サプライズになる前に”捉え、どのヘッジがトレーダーの確認を要するかを示すことで、コマーシャルとリスク両チームの整合を早める、という内容。
Procurement Agentの例。供給・需要・制約のシグナルを突き合わせ、何を・どこで・いつ買うか、どの例外が人の確認を要するかを提示します。

そして、1つの市場イベントを各エージェントが異なる視点で捉えることで価値が増す、という連携の考え方も。

▲1つの市場イベントを、Sales・Hedge・Procurementが別々の視点で捉えることで、バラバラのレポートサイクルではなく1つの協調したコマーシャル対応につながる、という図。

デモ:コロンビアの10年分の買い付けパターン分析

セッションでは、実際のエージェント画面を使ったデモも行われました。

▲実機デモ。コロンビアの10年分の買い付けパターン分析を依頼すると、エージェントが照会・月次平均の算出・前月比(MoM)算出・可視化の4タスクに分解して進めていきます。

スケールのためのプレイブック

最後に、エンタープライズでAIエージェントをスケールさせるためのプレイブックが共有されました。

▲スケールのためのプレイブック。意思決定起点で設計する / セマンティクスをプロダクトとして扱う / 人を介在させる / チャット量ではなく意思決定の改善で測る、の4点。

キーノート編:The Agentic Enterprise(Opening Keynote)

続いて、本日のオープニングキーノートのレポートです。

Snowflake CEOのSridhar Ramaswamy氏が登壇し、「The Agentic Enterprise(エージェンティック・エンタープライズ)」をテーマに、製品アップデートと顧客・パートナー事例を一気に紹介するという、非常に濃い内容でした。会場は満員で、熱気にあふれていました。

オープニング:規模と、顧客・パートナーへの謝辞

キーノートは、ヴァイオリンの生演奏と「Turning insight into action(インサイトをアクションへ)」のメッセージで幕を開けました。
今回のSummitは約500セッション、約700名のスピーカー規模とのことです。

▲開幕の演出。「Turning insight into action」のメッセージとともに、ヴァイオリンの生演奏でキーノートが幕を開けました。
登壇したSnowflake CEOのSridhar Ramaswamy氏。データとAIの未来を顧客とともに形づくっていく、との想い。

続いて、Summitを支えるパートナー企業への謝辞がありました。

「THANK YOU SNOWFLAKE SUMMIT 26 PARTNERS」。Sigmaを筆頭に、Heli-Ski / Double Black Diamond / Black Diamond / Blue Square / Green Circleとスキー場の難易度になぞらえたティアで、多数のパートナーロゴが並びます。

顧客が示す「Make AI Real」:Canva・Nestlé

次に、AIを実際のビジネス成果につなげている顧客事例の紹介です。世界最大級のデザインプラットフォームであるCanvaは、毎月およそ2億6,500万人に利用されており、Cortex Analystなどでデータから素早く価値を引き出し、製品の意思決定に活かしているとのこと。

食品・飲料の世界的大手Nestléは、ブランドを多数の国で展開するグローバル企業。データとAIを活用したデジタル変革を進めており、データを事後報告ではなく、リアルタイムの能動的な意思決定に変えていく方向性が語られました。

顧客事例として登場したNestlé。データとAIによるデジタル変革の取り組みを紹介。

そして、キーノートを貫くメッセージがこちら。

キーノートを貫くメッセージ「MAKE AI REAL FOR YOUR BUSINESS」。AIを実験で終わらせず、自社のビジネスで成果につなげる、という主旨です。

キーメッセージ:The Agentic Enterprise と4つの構成要素

キーノートの中心メッセージが、この「The Agentic Enterprise」です。
仕事の本質が変わり、データ業務はますますAIと協働して進めるものになり、エージェントがビジネス全体で継続的に動く時代になる—という考え方です。
そのうえで、これを支える4つの構成要素が示されました。

▲「THE AGENTIC ENTERPRISE」を支える4つの構成要素。Enterprise Data and Context(企業データと文脈) / AI Models(AIモデル) / Agentic Control Plane(エージェントの調整中枢) / Software and Applications(業務アプリ)。Snowflakeはこれらを束ねる中枢を担う、という位置づけです。

すべての出発点はデータ基盤「AI Data Cloud」

Ramaswamy氏は「すべては企業データの基盤づくりから始まる」と強調します。

データは構造化・非構造化が入り混じり、クラウドや形式ごとに分断されていて、まだAIに使える状態になっていない—その統合こそが出発点だ、という主旨です。

データは「自社を自社たらしめる」最も重要な資産であり、競争優位の源泉だと語りました。

▲「AI DATA CLOUD」。Data Engineering / Analytics / Transactions / AI / Applications & Collaborationを1つに統合し、Fully Managed・Cross-Cloud・Interoperable・Secure・Governedを掲げます。セキュリティとガバナンスを初日から組み込む点も強調されました。

2つの主力:Snowflake Intelligence と Cortex Code

データ基盤の上で動く製品の二本柱が、ナレッジワーカー向けの「Snowflake Intelligence」と、開発者向けの「Cortex Code」です。

▲二本柱として掲げられた「SNOWFLAKE INTELLIGENCE」と「CORTEX CODE」。

Snowflake Intelligence:自然言語で意思決定を支える

Snowflake Intelligenceは、必要なデータにアクセスし、日常的に使うアプリを横断して、自然言語でアクションまで実行できる—という位置づけ。利用者ごとにパーソナルな業務エージェントを持てる点が示されました。

Snowflake Intelligenceの画面例。「Good evening, Sridhar. What insights are you looking for?」と問いかけ、案件サマリーや「Garanti Bankを調べて営業メールを作成」などの定型依頼、四半期フォーキャストの可視化までを提示していました。

さらに、チームの実際の働き方に合わせた「スキル」を持たせ、業務の中でアクションまで取れる、という構想も。

▲スキルのデモ例。「HR Agent」に「Summarize my top candidates」と依頼すると、/Interview kit・/Candidate pipeline・/Onboard・/Job postといったスキルが候補に並び、Extended thinking(拡張思考)も選べます。

Cortex Code:開発者向けの構築支援

一方のCortex Codeは、開発者向けに自然言語でパイプラインやアプリを構築・検証・デプロイできる支援ツールです。
会話の中で品質チェックやガバナンス、監視まで行える、という主旨です。メモによれば、これまで約6か月かかっていた移行が6日に短縮された事例も紹介されました。

▲Cortex Codeの画面例。SQLの実行結果やプロシージャ解析と並んで、「Hi Sridhar, How can I help?」と対話的に開発を支援する様子が映し出されていました。

ゲスト(1):Accenture

ここからはゲスト登壇です。まずAccentureから、AIの野望を実際のビジネス成果へどう変えるかが語られました。成果はP&L(損益)に表れて初めて本物—AIがどのように業務へ埋め込まれ、明確な責任と所有権のもとで回っているかが重要だ、という主旨でした。

Accenture × Snowflakeの提携。

Accentureの大規模変革も、強固なデータ基盤の上に業務プロセスと成果を作り込む取り組みとして語られました。欧州のユーティリティ企業でクエリ時間が大幅に短縮し、あるプロジェクトが「12か月 → 12分」、計算時間は約85%減、といった事例が挙がりました。

Accentureからのゲストとのトークセッション(写真右はRamaswamy氏)。データ基盤・ガバナンスの整備が成果に直結する、というメッセージ。

ゲスト(2):Sanofi

続いて、製薬大手Sanofiのゲストが登壇されました。
R&D・製造・商業にまたがる大規模組織で、まずデータの断片化という課題に向き合い、数千のBIダッシュボードをSnowflakeに統合したとのことです。単純なアプリの置き換えではなく、調達など自社固有の領域に特化した新しいワークフローを構築している点が語られました。

Sanofi × Snowflakeの提携。

圧巻だったのが、製薬の営業準備をテーマにしたライブデモです。医師に訪問する前に、AIコンシェルジュが事前計画(pre-call plan)を取得し、注目すべき患者状況の要約、初回対面でのアイスブレイクの提案、担当者宛のメール作成まで、実データを使って実演しました。

Sanofiのライブデモ。スマートフォンでAIコンシェルジュに事前計画を依頼し、訪問準備を進める一幕。

ゲスト(3):Anthropic(Daniela Amodei氏)

キーノートの締めくくりとなるゲストが、AnthropicのPresident 兼 共同創業者であるDaniela Amodei氏です。

この1年で、AIは「実験」段階から、各社の労働力戦略・コーディング戦略の基盤へと変わった、と振り返りました。背景には、この1年のモデル性能の大幅な向上があるといいます。

Anthropic President 兼 共同創業者のDaniela Amodei氏が登壇。画面には氏名・肩書が表示されていました。

印象的だったのが「信頼(trust)は加速装置である」という考え方です。

安全性を作り込み、顧客との信頼を築くことこそが、結果的に速く進むことを可能にする—という主旨です。SnowflakeとAnthropicはともに「顧客にとって正しいことを、責任ある形で行う」点に深くコミットしている、と語りました。

また、Anthropicが5年前にはごく少人数であった規模から現在は数千人規模へと急成長したことにも触れています。

Daniela Amodei氏とRamaswamy氏のトークセッション。信頼を中心に置いた、責任あるAI開発のスタンスが語られた一幕。

最後にRamaswamy氏が再び登壇し、企業データをまとめ、AIモデルとアプリをつなぎ、ビジネス全体でエージェントによるアクションを展開できること、そしてSnowflakeはどんなAIモデルでも、信頼・ガバナンス・セキュリティを損なわずに企業データ上でAIを使える場であること—そう語って、キーノートが締めくくられました。

まとめ

1日目は、オープニングキーノートで示された「The Agentic Enterprise」という大きな方向性が印象的でした。

企業データを基盤に、AIモデル・業務アプリ・エージェントの調整中枢(Agentic Control Plane)を束ね、Snowflake IntelligenceとCortex Codeで意思決定と開発を支える—そんな構想が、Accenture・Sanofi・Anthropicの事例とともに語られました。

GO204では、その考え方を地で行くように、ofiがSnowflake Intelligenceを「ガバナンスされたデータとセマンティクス」に根ざしたエージェント群として組み立て、Sales・Hedge・Procurementの意思決定を一つの共通言語でつなぐ実践を見せてくれました。

汎用チャットボットではなく「意思決定の瞬間」からエージェントを設計するという考え方は、AIエージェントを実務に乗せたい多くの企業にとって参考になりそうです。

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