プロジェクト成功を目指して:顧客理解にマーケティング的視点を活用する
今回のブログは「顧客理解」をテーマにお話します。プロジェクトの成功・顧客満足度アップに向けて心がけるべきこととは何か? マーケティングの「ペルソナ」「カスタマージャーニー」という視点を活用することで、顧客を理解し信頼関係を築いていくヒントを探ります。
目次
- 顧客理解の必要性
- ペルソナ
- カスタマージャーニー
- プロジェクトの成功・顧客満足度向上に向けて
顧客理解の必要性
- ”お客様に満足してもらいたい”
- ”より良いサービス・商品をより多くのお客様に提供したい”
ペルソナ
ここで、顧客をイメージするためにマーケティング的概念である「ペルソナ」を利用してみましょう。 ペルソナとは、ラテン語で「人格」の意味で、サービスや製品を提供したい「顧客の人物像」を指す概念としてマーケティングの分野で広く利用されています。「ターゲット」という言葉が表すイメージよりも、さらに具体的・リアリティを感じるレベルまでに深く落とし込んだものです。 「ペルソナ」は従来、製品開発の場などで、開発サービス・製品に対する方針を統一するために用いられてきました。1つの商品開発に携わる部門やメンバーは価値観も様々なので、ミスコミュニケーションを防ぐために共通した「顧客の人物像」を掲げることは有効な手段の1つです。 例えばあなたがインテリアショップの新業態を開発するプロジェクトにアサインされたとしましょう。「30代くらいの夫婦」というターゲット像だけでは不十分。顧客の人物像がきちんと見えていないと、個々のメンバーから湧き出るアイディアがまとまらなかったり、ミスコミュニケーションが発生してしまう可能性があります。この例の場合は、どんな価値観を持ちどんなライフスタイルを送っている人なのかもっと具体的にイメージしましょう。例えば、以下のようなものが挙げられます。- 消費に対してどのような価値感を持っているか?
- 子供はいるのか?
- 収入は?共働きか?
- どんな車に乗っているのか?
- どんな雑誌を読んでいるのか?どんなブランドが好きか?
- 事業会社の経営企画部マネージャー
- 各部の「データ活用」を促進し、ビジネスの効率化・新たなビジネスの創出につなげることが課題
- まずは社員の意識改革が必要だと感じている
- 同業他社のデータ活用状況は常にウォッチしている
- どんな要素を盛り込むべきか?
- レベルはどこに合わせるべきか?
- 強調するポイントはどこか?
カスタマージャーニー
ペルソナが設定できたら、次にカスタマージャーニーマップを作成してみましょう。カスタマージャーニーとは、顧客が消費において実際に購買に至るまでまでの行動・思考のことを「旅(ジャーニー)」の概念に置き換えたものです。一般的に消費行動は以下のようなステップを踏むと言われています。 設定した「ペルソナ」をもとに、上記の各ステップに考えうる「行動」・「思考」・「感情」を想像し、落とし込んでいきます。これらを可視化することで、「何をすべきか?」「現状の問題点は何か?」などの気づきを得ることができます。 先ほど取り上げた「データサイエンティスト養成講座の発注を考えているお客様」のカスタマージャーニーを考えてみます。 出来上がった図を観察してみましょう。どのポイントでどんな思考をするのかどんな感情を抱くのかが分かります。「不安」などの感情が生まれると想定されるポイントがあるとしたら、それに対して適切な対策を行えているのか?現状を把握する必要があります。 今回の場合は、- 会社Webページは必要な情報を載せているか?
- 価格は適切か?
- カスタマイズに応えられるか?
- 次のステップの提案ができるか?
プロジェクトの成功・顧客満足度向上に向けて
今回は、プロジェクトの成功・顧客満足度アップに向けて「顧客理解」が重要なポイントであるとお伝えしました。まとめ
「顧客のことを深く考え、チームメンバーと共有しましょう」 以下のようなメリットがあります。- メンバー全員が共通意識を持って同じ目標に向かって能力を発揮することができる
- 相手の「思考」や「行動」に先回りをして対処できれば「信頼関係の構築 」や「満足度アップ」につながる
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