DATUM STUDIOの責任あるAIへの取り組み

AIは、私たちの生活を大きく変える可能性を秘めています。同時に、AIの開発・利用には、倫理的な側面や社会的な責任が伴います。
DATUM STUDIO株式会社(以下、当社)および当社の子会社であるちゅらデータ株式会社では、AIの開発・利用において、令和6年に経済産業省が発行した「AI事業者ガイドライン」(https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/20240419_report.html)を元に、特に人間中心、安全性、公平性、プライバシー保護、セキュリティ確保、透明性、アカウンタビリティの確保を行った上で、社会全体の利益に貢献することを目指します。AIがもたらす可能性と同時にそのリスクについても十分に認識し、以下の倫理的なガイドラインを当社およびちゅらデータの基本方針と定め、この方針に基づいた提案・開発・運用を行っています。

1.人間中心の意思決定

AIは人間の尊厳を脅かすものではなく、あくまで人間の能力を拡張し、多様な人々の多様な幸せを追及することを目的に開発されるべきです。
人間の意思決定、認知、感情を不当に操作することを目的としたAIシステムの開発・提供は行いません。

2.安全性

AIシステムの開発・提供を通じ、クライアント企業およびクライアント企業のお客さまであるエンドユーザーの生命・身体・財産・精神・環境に危害を及ぼすことがないように配慮します。
AIシステムの特性および用途を踏まえ、学習等に用いるデータの正確性を検討するとともに、データの透明性の支援、法令順守、必要に応じたAIモデルの更新等を合理的な範囲で適切に実施します。

3.公平性

AIは、人種、性別、国籍、年齢、政治的信念、宗教等、いかなる属性の人々に対しても公平な結果をもたらすよう設計されるべきです。
AIの出力結果が公平性を欠くことがないよう、AIに単独で判断させるだけでなく、適切なタイミングで人間の判断を介在させる利用等を検討した上で、無意識や潜在的なバイアスに留意します。

4.プライバシー保護

個人情報や機密情報を保護することは、AI開発においても非常に重要です。
当社はプライバシーマークを取得し、適切な管理の元、データの匿名化、暗号化、アクセス制御などの技術を用いて、不正アクセスや情報漏洩を防ぎます。

5.セキュリティ確保

前述のプライバシー保護の目的はもちろん、AIシステムが外部からの不正操作によって意図せぬ変更または停止が生じることのないように、セキュリティを十分に確保することは重要事項です。
AIシステムの機密性・完全性・可用性を維持し、常時安全な活用を確保するため、日々進化する攻撃に備え、その時点での技術水準に照らして合理的な対策を講じます。

6.透明性

AIの意思決定過程を理解しやすくすることは、AIに対する信頼性を高める上で不可欠です。
AIシステムの検証可能性を確保しながら必要かつ、技術的に可能な範囲でクライアント企業に対し、合理的な範囲で適切な情報(開発過程、扱うデータの詳細および分析手法、AIの能力・限界、注意事項等)を提供します。

7.アカウンタビリティ

AIシステム開発時のデータの出所、開発中に行われた意思決定等について技術的に可能かつ、合理的な範囲で追跡が可能な状態を確保するトレーサビリティを持つ責任を果たします。
また、責任あるAIの開発および提供を実現するため、社員一同が以上の基本方針の遵守に努めます。

DATUM STUDIO株式会社

代表取締役社長
武智 壮平

取締役副社長CAO 兼 データアナリティクス本部 本部長
真嘉比愛