DATUM STUDIO、radiko audio Adの新ターゲティングセグメント「Impact Audience」の開発を、技術面から支援
― ブランドリフトが見込めるリスナーを配信前に
予測するAIモデルを設計・構築 ―
DATUM STUDIO株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:武智 壮平、以下、DATUM STUDIO)は、株式会社radiko(本社:東京都港区、代表取締役社長:池田 卓生、以下、radiko)が音声広告サービス「radiko audio Ad」で提供を開始した新しいターゲティングセグメント「Impact Audience」において、データ分析およびAIモデル構築の面で技術支援したことをお知らせします。
「Impact Audience」について
「Impact Audience」は、広告に接触したことで実際に態度変容(認知・興味・購入意向の向上)が起きたリスナーの傾向をモデルに学習させ、ブランドへの反応が見込まれるユーザーを配信前に予測してターゲティングするセグメントです。
このモデルの学習には、radikoが独自に実施するアンケート調査「radikoサーベイ」の実測データと、radikoがこれまで蓄積してきた聴取・広告配信のデータを活用しています(※)。
従来の興味・関心といったリスナーの属性情報だけでは捉えきれない「広告に反応しやすい人」に、効率的にリーチできる点が特長です。
※個別の広告主様・キャンペーンの結果が特定されない形で統計処理を行ったうえで、カテゴリー単位でのセグメント化・提供しています。
DATUM STUDIOが担った技術支援
1. 「態度変容」を予測できる形に置き換える分析設計
機械学習で「広告に反応しやすい人」を予測・抽出するには、モデルに学習させるための「正解」が必要です。当社はまず、この「正解」をデータで確認できる形に置き換えるところから着手しました。
radikoサーベイで計測した広告接触後の意識の変化を正解データとして用い、どのような状態を「ユーザーの態度変容が起きた」と見なすか、どのリスナーを比較対象とするかを定義し、学習データ全体の構造を設計しています。
2. 聴取ログを起点とした特徴量設計
radikoが保有する聴取・広告接触などのデータから、態度変容との関連が見込まれる特徴量を設計・生成しました。音声メディア特有の聴取行動を、モデルが計算に使える数値へ変換しています。
3. 予測モデルの構築と評価設計
設計した特徴量をもとに予測モデルを構築し、反応の見込みが高いリスナーを優先して配信対象に選択できるようにしました。あわせて、モデルの性能を継続的に確認するための評価指標と検証方法を設計しています。検証段階では、上位20%のユーザーにおいて全体平均の1.4倍の態度変容率を確認しています。
4. 業種特性を踏まえたモデル展開
アルコール、自動車、金融、FMCG(日用消費財)、不動産、人材など、広告主の業種によってユーザーの態度変容は異なります。
日用消費財のように日常的に購入する商材と、不動産や自動車のように検討期間が長くライフイベントとの連関性が高い商材とでは、広告に接触してから購買意欲・行動として表れる形が違うため、業種ごとの特性を踏まえてセグメントのモデルを設計しました。その際、個別の広告主様・キャンペーンの結果が特定されない形で統計処理を行っています。
5. 継続的なモデル更新を前提とした運用設計
「Impact Audience」のような予測モデルは、一度構築して終わりというものではありません。生活者の関心や商材のトレンドは時間とともに変容するため、学習した時点の傾向は少しずつ実態とずれていきます。
そこで当社は、radikoサーベイで新たに得られる実測データを定期的にモデル学習へ反映させることで、精度を高め続けることを前提に設計しました。
支援の背景と今後の展開
デジタル広告市場では、ターゲティング技術の高度化により「誰に広告を届けるか」の精度が高まり続ける一方で、そのターゲティングが実際にブランドへの態度変容や好意形成につながっているかを検証し、より確度の高いユーザーにリーチすることは依然として重要な課題です。
当社は2023年より、radikoで活用するデータ分析基盤の刷新、データ処理の最適化など、幅広く支援してきました。
本プロジェクトにおいては、その過程で蓄積したデータへの理解をベースに、当社のデータ分析・AIモデル開発の知見を提供しました。
引き続き、radiko audio Ad「Impact Audience」の対応業種の拡大や、モデルの改善を技術面から支援していきます。
なお、実測データを起点に効果を予測するアプローチは、radikoのようなメディア・デジタル広告領域に限らず、顧客の行動変化を予測したいさまざまな業界へ応用が可能です。当社は今後も、データとAIの活用によってお客さまのビジネス価値を最大化するサービスを提供してまいります。
DATUM STUDIO株式会社について
https://datumstudio.jp
DATUM STUDIO株式会社は、データとAIを活用したビジネス変革を支援する会社です。データ・AI活用に関するコンサルティングを起点に、データ分析、機械学習モデル開発、データ基盤・システム開発、AIシステム・アプリケーション開発、定着・活用支援まで、一気通貫でサービスを提供しています。お客さまの課題と目的に合わせた最適なアプローチで、データとAIの価値を確実にビジネス成果へとつなげます。
事業内容:データ・AI活用に関するコンサルティング、データ分析、機械学習モデル開発、データ基盤・システム開発、AIシステム・アプリケーション開発、定着・活用支援
所在地:東京都目黒区下目黒1-8-1 目黒アルコタワー16F
代表者:代表取締役社長 武智 壮平
<本件に関するお問い合わせ先>
DATUM STUDIO株式会社 広報・マーケティング担当
branding@datumstudio.jp