dbtイベント 

日本初開催!dbt Coalesce on the road Tokyo 出展レポート
-dbtを活用したデータ基盤モダナイズ支援の取り組みを紹介!-

こんにちは、DATUM STUDIO マーケティング担当の清水です。

2025年12月11日(木)にベルサール渋谷ファーストにて開催されたdbt Labs, Inc. 主催イベント「dbt Coalesce on the road Tokyo」 に、GOLDスポンサーとして協賛・出展しました。
本記事では、当日の振り返りとしてブースで実演したデモやセッション登壇の様子をご紹介します。

日本で初開催、dbt年次イベント「dbt Coalesce on the road Tokyo」

「dbt Coalesce」は、データコミュニティとメンバーが集い、学びあい、アナリティクスの未来を共に形づくる場として世界各国で開催されています。そのdbt Coalesceが、今年ついにはじめて日本(東京)で開催されました!
当日はコミュニティ主導のセッションや、各国で活躍するデータエキスパートによるインサイトに加え、直接交流できる貴重な機会となりました。
また、当社の出展ブースではdbtと最新ソリューションを組み合わせたデモをご紹介し、ご来場いただいた多くの皆さまと交流することができました。

▲スポンサー企業の一覧。様々な業界のデータスペシャリストによるセッションが行われました!
▲スポンサー企業の出展ブースエリアは終始賑わっていました!
▲おしゃれなケータリングやギターの生演奏があり、随所に遊び心が感じられる楽しいイベントでした!

dbtとApache Icebergを活用したデータ分析基盤のデモを紹介

データ活用が進む一方で、「ツールが増えて管理が大変」「環境ごとにデータが分断されてしまう」といった課題を持たれている方も多いのではないでしょうか。
当社が今回ご紹介したデモは、そうした課題を解決するための一つのユースケースとして、SnowflakeとDatabricksのマルチプラットフォーム環境で構築したデータパイプラインをdbt platformで一元的に管理するものです。

dbt platformのマルチプロジェクト機能を活用し、Apache Iceberg形式のテーブルを介してプラットフォーム間のデータ連携・参照を実現しています(Apache Icebergは、AWS S3などのオブジェクトストレージ上に配置でき、Snowflake・Databricksの両方から利用可能なオープンテーブルフォーマットです)。
さらに、dbtのApache Iceberg materialization機能で出力したデータを、DuckDBを用いてローカル環境で可視化することでDWHのコストをかけずにデータ確認・分析することが可能です。
柔軟性・拡張性・コスト効率の3点を兼ね備えたデータ分析基盤を構築できます。

▲dbtと最新ソリューションを組み合わせたデータ分析基盤のデモをブースにて実演。実際の画面を交えながらデータ基盤モダナイズのポイントをご紹介しました。

株式会社ヤオコーにおける、dbtを活用したデータ基盤モダナイズの取り組み

株式会社ヤオコーの吉岡様と当社のプリンシパルエンジニア 梶谷がセッションに登壇し、dbt×Snowflakeを活用したデータ基盤モダナイズの取り組みについてご紹介しました。

ヤオコー様においては、データ活用を本格的に進める中で従来のデータ基盤に将来性や運用面での課題を感じ、より柔軟で拡張性のある構成を検討する必要がありました。その中で、データ処理のルールや流れを整理しやすく、開発・運用を継続的に改善できる点に魅力を感じ、dbtとSnowflakeの導入を決定されました。

あわせて、dbt・Snowflakeの双方に対応でき、設計から構築、運用までを一貫して支援できるパートナーを探されていたところ、ご縁に恵まれ当社が支援させていただく形でプロジェクトがスタート。
導入後は、dbtを中心にデータ変換処理をコードとして管理することで、データの定義や加工プロセスが明確化され、企業におけるデータのSSOT(Single Source of Truth)を実現しました。どのデータがどのように作られたのかを遡って確認できるようになったことで属人的な運用から脱却して継続的に改善できるデータ基盤へと進化しています。

データ基盤のマイグレーションやモダナイズを検討している企業にとっては、技術選定だけでなく考え方や進め方の面でも参考となるポイントを、実例を交えながらトークセッション形式で解説しました。
ご参加いただいた皆さまの今後の取り組みに向けたヒントとしてお役立ていただければ幸いです。

▲セッションの様子(左:吉岡氏、右:梶谷)
▲満員御礼・セッション会場の様子です。ご参加いただいた皆さまありがとうございました!

dbt Coalesce on the road Tokyoに参加してみて

日本で初めて開催された「dbt Coalesce on the road Tokyo」 は、多くの来場者でにぎわい、盛況のうちに終了しました。会場では、dbtを中心とした最新のデータ活用事例や、データ基盤のモダナイズに関するセッションが数多く展開され、国内におけるdbtへの関心の高さを実感できるイベントとなりました。

dbtを軸にデータをどのように整理し活用していくのか、技術的な観点だけでなく組織や開発体制、データ活用を支える文化づくりといった視点でも多く紹介され、参加者の皆さまにとってデータ活用の“これから”を考える貴重な機会になったのではないでしょうか。

DATUM STUDIOは、今後もdbtをはじめとする最新技術を活用し、企業のデータドリブンな取り組みを支援してまいります。データ基盤の構築やマイグレーション、データ・生成AIの活用をご検討中の企業さまは、ぜひお気軽に当社までお問い合わせください。

 

※本記事の内容は、2025年12月時点の情報に基づいています。

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